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2020年12月に観た映画・読んだ本

気が付けば2021年ですね!ヒェ~はやお~!!

2020年12月に観た映画・読んだ本のまとめをまとめました。
こちら、SNSとは異なり、ネタバレ有りでかなり率直な感想(マイナス意見を含む)を述べていますので、ご覧になる方はどうかご注意ください!

私比で過激な内容なので、普段はマガジン購読者限定公開にしていますが、今月は新春お年玉企画ということで、全文無料公開します。
良かったら読んで、パッションを分かち合ってね~!

ワンダーウーマン1984

誰か!!見た⁉語ろ!!!
め、めちゃくちゃよかったYO~~!
私、観終わった後熱くなりすぎて「もう絶対ダイアナとスティーブの同人誌描くわ…!」って決意して映画館を後にしました笑。

ジャスティス・リーグの良心・ダイアナ姐さん推しなので、超楽しみにしていったんですが、内容的には(男女の役割が逆になってる以外は)伝統的なザ・ヒーローもの!これぞ王道!!という努力!友情!あとなんか!みたいな超大作でした。
令和の今日になっても、ヒーローに自己犠牲はつきものなのだろうか…私はみんなで幸せになりたいよ…(血涙)

アクションシーンも文句なしにかっこよくて(戦う女(物理)見放題!)これは劇場で見られてよかった~!って感じた一本でした。
1980年代のカラフルでキャッチーなファッションや世界観も楽しかった!わざと荒く加工した画面とかイケてましたね~。ウエストポーチ!!

セラヴィ!

アマプラが熱烈おススメしてきたので見ちゃった~。
結婚式のプロデューサーが主役の仏コメディなんですが、ゆるっとした笑いが随所にちりばめられてて終始ニヤニヤしてしまいました笑。

一方で、トラブルが続く展開なので、画面の中で誰かしらずーっと怒鳴っているというのは見ててつらかったな…こんな風に感情を出すのがラテンなスタンダードなのかしら??とか考えてしまった。
でも、最後に新郎が飛んで行ったシーンで、笑いが全てを凌駕してくれたよ!

シェフ 三ツ星フードトラック始めました

これ、面白かったよ!
雇われ天才シェフがお店と揉めて仕事を失って、自分でフードトラック始めて再生していく…って話なんですが、料理の仕事を通じてシェフと周りの人たちとの関係が修復し、深まっていく過程が観ていて気持ちよかったです。
良質な、父と息子の関係再生ロードムービーでもあって、鑑賞後ほっこりできる系いい映画でした。息子が可愛かったよ~!

クリエーターとしては、自分の料理を酷評してきた批評家にシェフがブチ切れるシーンのわかりみが深すぎて、年末にめちゃくちゃモノマネしました笑。
「自分はなんにもしねぇくせに適当なこと言いやがって!テメェの言葉で俺の人生ダメになるかもしれねぇんだぞ!こっちは死ぬ気でやってんだ!!」ってホント、ネットで悪口書いてる人たち全員に聞かせて顔面にフォンダンショコラを投げつけてやりたいよ(すみません)

気になったのが、シェフがハチャメチャにモテる点。
シェフは離婚歴があって、奥さんと別れてから職場の美人(スカヨハ)と関係を持ってるんだけど、この美人がま~~~いい子なんだわ!
失意の底にあるシェフを「あなたの料理は最高よ!これからうまくいくわ!」的に励まし続けてて、まじ俺のエンジェル…!って感じなのです。
でもね、ラストでシェフは結局元奥さんとヨリを戻して、家族で幸せに暮らしました…ってスカヨハどこいったんか~~~いw!って笑。
ちなみに元奥さんもラテン系超美人で、失業中のシェフを温かく支援して、復活のきっかけを作ってくれるエンジェルなんです…いや、才能あるやつはいいよなモテて…って思ってしまった、スカヨハが不憫で笑。
そうそう、シェフは男性(同僚)にもモテるんだよね。
何かに熱中し、極めている人というのはそれだけで抜群に魅力的だということなんだろうなぁ。

素晴らしくおなかが空く映画で、美味しいものがじゃんじゃん見られるのも最高でした。
私次の日ハンバーガー食べに行っちゃった笑!

恋は邪魔者

主演のレネー・ゼルウィガーが文句なしにカワイイ!お相手のユアン・マクレガーが最高の伊達男!!衣装とインテリアがオシャレすぎる!!!しかし私はコレ、ダメだった笑!

コメディ作品なので、難しく考えなくていいのでしょうが、終始男女の二項対立になっていることや、女の幸せが「恋か仕事か」の二元論になっているということに耐えられなくて…そしてこれが作品の主題なので、苦々しい気持ちで見てしまった(なぜ見た←答:1960年代初頭が舞台だったから)

主人公が言う「自立した女性」になるには「もはや男性と恋愛する必要はなし!体の関係があれば十分!恋の代用品はチョコレートで!」ってバカにしてんのか?って思っちゃったよねw。
私がこのテーマに対して敏感すぎるだけであって、女性の自立と幸せについて、ガッツリ単純化したコメディとして観ると、楽しめるのかな~と思いました。
60年代は女性解放運動が盛んな時代で、その時代を面白可笑しく切り取った作品なんだ思うのですが、ちょっとさすがに問題の扱いが雑じゃない…?と思ってしまったのでした。

ラストはきっちりどんでん返しもあって、音楽や画面も楽しくて(60年代「初頭」というだけあって、50Sのエレガンスも色濃く残る素敵画面が満載でした)気軽で楽しいコメディ作品だと思います。
でも、私は一回でいいかなっ笑!

アス

怖かったよ~!面白かったよ~!!また夜眠れなくなったよ~!!!
アカデミー賞を受賞した『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督のSFホラーですね。割と血も出ます。見た後ゾワ~~!!っとするやつです。

「自分と瓜二つの人間に襲われる」っていう「ちょっとこれどうなっちゃうのよ!?」なストーリーに山ほど小ネタが仕込んであって、終始ドキドキしながら見てました。
何より俳優さんが素晴らしかった!
一人の俳優さんが二人の人物を演じてるんですが、主演のルピタ・ニョンゴの演技が特にすさまじかった…!
「影」の喉から絞り出すような発声に、奇妙にキレのある予測できない動き…もうそこにいるだけで怖い!目が離せない!好きッッッ笑!!
陰影の極まったスタイリッシュな画面もとってもかっこよかったです。真似したいな~!

ホラー映画なんですが、アメリカの格差に関する問いを投げかけてもいて、思考が刺激されて、見た後に色々考えさせられるところもよかったです。
「環境」によって自分が規定されてしまうことって、大いにあるよね。
観た後すぐに感想を検索したくなる、そしてもう一度観たくなる映画って最高だなと思いました。
私もそういうの描きたいなぁ~。

アガサ・クリスティ『葬儀を終えて』

クリスティはね、スポーツなんだよ…!
読みだすと一気に最後まで駆け抜けなければならない、そして悶々とし続けあと、謎が解けた爽快感が最の高…!!
そんなわけで年末もひとり、クリスティ祭りをやっておりました。

11月から取りつかれたように読み始めたクリスティ作品ですが、これも面白かったな~!
「完璧に平静を装っていながら、心に物凄い憎悪を孕んでいる犯人」っていうのが怖くて痺れましたね。
クリスティ、どれもめっちゃ面白いんですが、さすがに作品によって「すげぇ面白い」「マジで超すごい面白い!!」「今すぐ君も読め!!!!!」くらいの差があると感じてまして、コレは私的には「今すぐ読め!そして私と語れ!!」レベルで面白かったです。おススメ。

アガサ・クリスティ『雲をつかむ死』

飛行機の中で起きる殺人=密室殺人の話でした。
読者のミスリードをガンガン誘ってくる内容で、読み終わった後に「あれはほんとはこういう意味だったのか!!」って戻って答え合わせしたくなる内容でした。
ポアロが飛行機怖いっていうのが可愛かったな笑。

アガサ・クリスティ『春にして君を離れ』

「人が死なないのに死ぬほど怖い」という前評判を読んで手に取ったこちら、クリスティが別名義で書いてたミステリーじゃない作品です。
「なに不自由なく暮らす中産階級の女性が、旅行中に自分を見つめなおす話」って聞くと、だから何?って感じがするんですが、壮大な自己欺瞞が盛大に崩れていく話で、確かにこれは「怖い話」だった…。

自分の行いを無理やり正当化するって、生きていれば誰でも少なからずやってしまうことだと思うのですが、それが極まると本当に独りぼっちになってしまうのだなぁ…と。
でも、「目が覚めてない方が幸せ」っていうこともあるしなぁ。
(こういうの、私はいつも屈原の「漁父辞」を思い出しちゃう…これ死ぬほど共感するんですが、どうかな…)
不都合なものに目を背け続ける主人公だけでなく、それを許し、ぬるま湯状態に甘んじている夫にも着目した解説が秀逸で、彼らの関係に「正解」なんてあるのだろうか…と考え込んでしまいました。闇が深いよ。

主人公がイギリスを離れているけれど、クリスティの魅力のひとつである「イギリス的なもの」が、振る舞いや考え方、立場の異なる他者へのまなざしに満載で、そこもとっても面白かったです。
読んだ後、きっと「私はどうかしら…」って考えてしまう作品だと思います。
そこで「私は大丈夫」って思う人こそ、実は危ういのだなぁ。

アガサ・クリスティ『メソポタミヤの殺人』

砂漠に行ってみたくなった~(月並み)
犯行手段について「これってほんとに出来ると思う⁉」って熱烈協議したかったんですが、周りに誰も読んでる人が居ないので、語りたい方はご一報ください。

それにしてもこの年末は、欲望の赴くままクリスティ(ほぼポアロ)ばっかり読んでましたね。
今一瞬落ち着いてるんですが、映画の公開もあるし、しばらくブームは続きそうです。

リズ・フォスリエン他『のびのび働く技術』

編集さんにおすすめしてもらって読みました。
良いものでも悪いものでも感情に振り回されずに、感情とうまく付き合いながら仕事に生かしてこ!って本です。

去年は結構メンタルヘルスに関する本も読んだので、「ああ、これ知ってるわ!」っていう内容も多かったのですが、こういう本って繰り返し読んで内面化していくっていうのが大事なんだろうなって最近思います。
一回読んで分かったつもりになっても、実はすぐ忘れちゃってるんだよね~。
読むこと、理解すること、内面化して実践することの間には、大変に大きな壁があると感じます。

印象に残ったのは、「仕事第一になりすぎない」って話です。
私も描くこと=仕事が大好きで、それに没頭することが生きる上で一番大事なのよ!みたいに錯覚しがちなんですが、それだけじゃないもんなぁ。
人生をより楽しく、充実したものにするために漫画を描いているので、必死になるあまり、ただ自分を追い込んで「いい仕事してる気」という勘違いには陥らないように気を付けたいなと思いました。
創作が私の主人ではなく、私が創作の主人なんだということを、忘れないでいよう。

舞台:SUNDAY

クリスティが好きなのよ!とツイッターで繰り返し公言していたせいかな⁉
なんと、音楽座ミュージカルさんにご招待いただいて、舞台『SUNDAY』を見学してきました~!
す、すさまじかったぁ~(スタンディングオベーション)!!

クリスティの『春にして君を離れ』をベースにした作品で、私はたまたま原作を読んでいたので、「ふっ、既にオチは知ってるんだぜ」状態で向かったのですが、『SUNDAY』は演劇として完璧に再構成されていて、圧巻の一作でした。
素晴らしい歌に踊りにキャラクターと、ミュージカルらしいコミカルな楽しさがばっちりありながら、人間の難しさを強烈に突き付けてくる作品だなぁと感じました。
主演の高野菜々さんの迫力がま~じ~ですさまじくって、原作では泣かなかったのに、舞台の後半冒頭で爆泣きしてしまったよ…彼女の叫びにのまれ、壮絶な「自我との闘い」を覗き観てしまった…!
高野さん、こちらの役で文化庁芸術祭賞(演劇部門・新人賞)を受賞されたそうなんですが、超絶納得大拍手!って感じの、生で見られてほんとによかった!と思えるキャラクターでした。

原作とは一味違った味付けがしてあって、私はそれもすこぶる面白いな~と感じました。
同じテーマが、小説と舞台でこれだけ異なる描かれ方をしているというのも興味深かったです。
今は山ほどメディアがあるけれど、素材に対して、ベストな演出方法というのを追求していかなければなぁなんて考えました。

今年は全然舞台も観に行かれなかったので、年末のご褒美みたいな体験でした。ありがとうございました!
それにしてもミュージカルって最高だなぁ~。最近の仕事のBGMは『SUNDAY』と『The Book of Mormon』です(振れ幅)。

2021年もたくさん、観たり読んだりするど~!!!

・・・・・

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かなり専門的な英国話、アラサーフリーランス生活の悩み、エッセイ漫画とオリジナル漫画制作の舞台裏など、ここでしか描けないあれこれを詰め込みました。過去の作品から今まさに取り組んでいるものまで、竹内の創作のすべてをご覧いただけます。ここで頂くコメントは全て拝読して、なにより参考にしています!

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竹内絢香

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漫画家・イラストレーターの竹内絢香です。 英国、ファッション、映画、本、旅行など好きなものをたくさん紹介しています。 毎日をヘルシーに過ごすための、思索と実験のコミックエッセイも公開中。 大好きなもを詰め込んだノート、ぜひ覗いていってください^^